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奇妙な表現

「あ、はい」という口癖をやめると話し上手になれる

当ブログは主に書き言葉に関して適切な表現とは如何なるものかを綴ってきた。今回は話し言葉で注意すべき事柄について触れる。

「あ」の一言が与える悪印象

「あ、はい」

あなたは目上の人に対してこんな返答をしていないだろうか。

「していない」と思っている人でも、よく自分を観察してほしい。つい「あ」と入れてしまっているかも知れない。

この「あ」は、潜在的な謙虚さや向学心からくるのかも知れないが、目上の人の印象は悪く「頼りない」というマイナス点しか残らない。

恥ずかしい私の過去

私はよく「はい」の前に「あ」を付けていた。

全ての状況においてではない。特定の状況においてのみ「あ」をつけてしまっていたのだ。

その特定の状況とは「職場の先輩の発言に対して」である。それ以外の状況で「あ、はい」と言うことはなかった。

初めて就職し何もかもが未体験。私は戸惑いの日々を過ごしていたのだ。

その先輩はよく「何チマチマやっているんだ」と私に言って、仕事の配分を教えてくれた。

注力すべきは別のところにあり、そこは細かく丁寧にやる優先度が低い。仕事配分がうまくできない私には新たな気付きだった。

その先輩に注意されたのがまさに「あ、はい」という返事だったのだ。

「あ」に込められているのは「気付きの表明」

今振り返って思う。私にとって「あ」というのはまさに「気付きの表明」だったのだと。

語求(ごきゅう)
語求(ごきゅう)
先輩からのアドバイスで初めて気付きました

そんな感情が「あ、はい」という言葉に表れていたのだ。

最初の項目で【「あ」は、潜在的な謙虚さや向学心からくるのかも知れないが】と書いたのは、私の体験を踏まえたものである。

とはいえ、やはり目上の人の悪印象は揺らがない。「あ」と前置きして良いことは皆無だと覚えておこう。

話し方が上手になる

意識すれば必ず「あ、はい」と言うのをやめられる。

そんなことをやめられた程度で何になる。そんな小さなことどうでも良い

と、思う人もいるだろうが、実はそうでもない。

「あ、はい」と言うのをやめられたのは、自分がどう話しているかを意識できたことと同義。

話し方がうまい人に共通しているのはこの「意識」である。自分の話し方を意識すると話し方が上手になる。

「あ、はい」をやめるのはそのきっかけになるのだ。ついつい言ってしまう人は頑張って改善してほしい。応援している。

余談。

田原俊彦の「あッ」という曲を知っている人はきっと同年代。

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語求(ごきゅう)
国防の観点から「鋭敏な言語感覚」の重要性を訴える。「言葉の変化全肯定論者」の軽薄さと危険性を独自の視点で暴き出す。「言葉は生き物」「言葉に寛容になれ」と心無い批判をされた人よ。あなたの言語感覚は間違っていない。そんな奴らに屈するな。国防に必要なのは核武装と言語の保守だ。アイコンはユルいが50代の筋トレおじさん。
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