よく「新年明けましておめでとう」という表現を見聞きする。
これを書いているのは一月七日だが、改めて変な表現だなと感じた。
変な表現の原因は「新年」の部分である。
では、その理由について書いていこう。
明けるのは過去の事象
まず、下記の表現を見ていただきたい。
やっと梅雨が明けた🌞もうすぐ夏だ🌻早く海行きたい🏖️
連休明けは憂鬱だなぁ。また仕事だよ
夜明け間近の澄んだ空気が好き💕
「梅雨」「連休」「夜」。
いずれも明けたのは「過去の事象」に対してである。
梅雨が明け、夏が訪れる。連休が明け、また仕事が始まる。夜が明けて、朝になる。
新年が明けると来年になる
上記の例を踏まえて「新年明けましておめでとう」を考えてみよう。
「新年」は「現在の事象」なので変な表現ということになる。「新年」が明けたら「来年」になってしまう。
「明ける」のは「旧年」あるいは「昨年」でなければおかしいわけだ。
であるならば「新年」を省いて「明けましておめでとう」と表現すれば良い。
慣用にはデタラメが多い
「新年明けましておめでとう」という表現のおかしさについてご理解いただけたと思う。
あなたに伝えたいのは「慣用される表現」にはデタラメでいい加減なものが多いということだ。
その慣用表現は本当に適切なのか。改めて考えてみて欲しい。