「国防」とは他国に極力頼らないこと
「国防」と見聞きして思い受かぶのは「軍拡」だろう。
とある人気ドラマの劇場版で主人公がこんなセリフ言ったらしい。
このセリフからはまさに「国防=軍拡」という前提がうかがえる。
私の前提は違う。「国防」とは軍拡に限定されるものではなく、他分野も含まれる。
「国家の永続性」を視野に入れている人からすれば、たどり着いて然るべき前提だ。よって私だけの捉え方ではない。
「国家の永続性」について説明しておこう。国民が何世代にも渡り健やかに安心して生きられること。これが「国家の永続性」。
「国家の永続性」を見据えた場合、軍事/軍備のみならず、食料やエネルギー他を「できる限り自前で安定供給」することも「国防」に入ってくる。
自立した国家運営をすること
これが「国防の要点であり具体策」だ。
「国防」に含まれる分野
では「国防」に含まれる分野を個々に挙げていこう
軍備
食料
農業
漁業
水産業
畜産業
酪農業
水道業
他
エネルギー
電気
ガス
石油
石炭
道/路/網
道路
水路/海路(港湾業含む)
空路
上下水道
通信網
送電網
ガス導管網
工業
製造業
鉄鋼業
造船業
土木業
建設業
医療
保険制度
公衆衛生
予防医療
薬品
貨幣/税
教育
国防とは病ではなく予防医療
私なりの国防の範疇をざっと書いてみた。
最初の項目で「国防とは他国に極力頼らないこと」と述べたが、下記のような表現もできる。
国体を長く健やかに保つことが国防
病気になぞらえることが如何に滑稽で醜いことか。それをご理解いただければ本望だ。
他国依存はあなたを危険にさらす
他国に頼る分野が多い。これは自らセキュリティホールを増やしているようなものだ。
外国人労働者や留学生を例に解説しよう。
外国人が急激に増える危機
近年、事件や事故といったトラブルが増えたと感じないだろうか。その感覚は正しい。何故ならば、外国人労働者や留学生が増えれば起きて然るべき現象だからだ。
外国人は慣習や宗教感覚が違う。そうなれば日本人とのトラブルが増える。更には外国人同士の揉め事も増える。
この状況を受けて大きくなるのは三つの声。
2.外国人を叩きのめせ
3.自己防衛をしろ
「1.外国人を優遇しろ」という声は法律に反映される。
「2.外国人を叩きのめせ」という声は争いを激化させる。
「3.自己防衛をしろ」という声は安全性の減退を意味する。
三つの声はループする
つまりは、日本人のあなたが不利になる社会に作り変えられていくのだ。もっと恐ろしいのは、この三つの声はループするということ。
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かつての被植民地国が欧州に「難民」を送り込むことで復讐しているのは、三つの声による効果を知っているからだ。
外国人優遇は私のような人間を増やす
私は過激な発想を持っている。それを発言してもいる。
私のような人間が現れるのも、安易に外国人を受け入れるからだ。
「国境」概念の喪失=「北斗の拳」の世界
日本政府が「国境」の概念に基づいて方針を決めていたならば、私のような過激な人間の出る幕はない。
「国境」を曖昧にして「国籍」を無意味にする。これは政府にしかできない役割を放棄することに等しい。
「国境」概念の喪失は無政府状態に陥るということ。それは個人の武装や暴力が不可避な世の中へ向かうことを意味する。
日本は「北斗の拳」の世界に転落しかねない。
武力や暴力を担うのは政府であるべき
何のために「国境」があり「国籍」という枠組みがあるのか。それは国民にできるだけ武力や暴力を使うような負担をかけないためだ。
国民に負担をかけないために必要なのは、政府が武力や暴力を請け負うこと。
もちろん政府と言っても実際には一部の国民が武器を用い暴力を行使するのだが。ただ、日本人が個別に武装する状況よりも遥かにマシである。
その中でも「核武装」は国民の負担を最小限にできる。動員される国民も設備も費用も僅かでありながら、他国依存を遠ざけることが可能なのだ。
劇場版の製作者はテーマを「軍拡」にすべきだった
劇場版の製作者が「国防=自立した国家運営をすること」あるいは「国防=予防医療」と認識していれば、ストーリーは大きく違っただろう。
そして「国防という名の流行り病」なんて恥知らずなセリフは出てこないはずだ。
余計なお世話だが、製作者はテーマを「国防」ではなくズバリ「軍拡」にすれば良かった。
こう言わせておけば「空想的平和主義者」や「日本共産党の議員」が勝手に「傑作映画!」と絶賛し宣伝してくれただろう。
映画という架空の世界でも語義は重要。無論、日常会話においても重要である。しかし、大多数が気付いていない。